パキスタンの首都イスラマバードの郊外では、新たな選挙法案の中にイスラム教を冒とくすることにつながる表現があったとして、宗教政党の呼びかけで司法相の解任を求める抗議デモが2週間余り続いています。

デモ隊の規模は1000人以上に達し、イスラマバード市内に通じる幹線道路を封鎖しての座り込みで市民生活にも影響が及んでいることから、警察などが25日、催涙ガスなどを使って強制排除に乗り出しました。これに対し、デモ隊は石を投げつけるなどして衝突し、これまでに双方合わせて100人を超えるけが人が出ています。その後も、警察とデモ隊の間でこう着状態が続いたため、パキスタン政府は25日夜、軍を派遣することを決めました。

パキスタンでは、来年、議会選挙が行われる予定で、宗教政党の呼びかけによるこうした抗議デモは、選挙をにらんで影響力を拡大するための動きだという受け止めも広がっています。