パキスタンではイスラム教スンニ派が多数派ですが、アフガニスタン国境に近いクラム地区はシーア派住民が多く、両派間での抗争が数十年続いています。カイバル・パクトゥンクワ州の報道官は、「停戦期間中に捕虜交換や遺体返還が行われる予定です」と述べました。

今回の衝突の発端は21日、警察の護衛を受けて移動していたシーア派の車列が襲撃され、少なくとも43人が死亡した事件でした。当局者によれば、21日から23日にかけての衝突でスンニ派16人、シーア派66人の計82人が死亡し、156人が負傷しました。衝突の激化に伴い、23日には約300世帯が避難を余儀なくされました。

州政府の代表団は23日にシーア派側、24日にはスンニ派側とそれぞれ会談を行い、「停戦」の合意が成立しました。当局は、さらなる衝突の防止に向けて両派の対話を進める意向を示しています。(AFP通信)