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数日前からエスカレートする両国間の軍事衝突でパキスタン側が緊張緩和を図った形ですが、インド当局は警戒姿勢を崩していません。
操縦士が乗るミグ21戦闘機は先月27日、カシミール地方の停戦ライン上空で両軍機の空中戦が起きた際に撃墜されました。核保有国同士の緊張が高まる中で、操縦士の処遇が焦点になっていました。
青いブレザーと白いシャツを着た操縦士はパキスタン外務省のインド部門責任者とパキスタン軍兵士に伴われ、ワガにある国境検問所に到着しました。国境ゲートを通ってインド側に入ると、そこからはインド軍要員が付き添いました。
引き渡しに先立ち、検問所の両側には兵士が並びました。国境のインド側では午後に数百人が集まり、太鼓をたたいたり、踊ったり、国旗を振ったりしながら操縦士の帰還を待っていました。
インド空軍高官によりますと、操縦士はまず医療施設を訪れて検査を受けます。機体から緊急脱出した際、体全体に大きな負荷がかかった可能性があるためだといいます。
パキスタンのカーン首相は操縦士の解放を「平和の証し」と呼び、緊張緩和を図る姿勢を示しています。
一方、インドのモディ首相はツイッターで操縦士の帰還を歓迎しました。「我が国はあなたの模範的な勇敢さを誇りに思っている」と述べました。
ただ、インドの当局者は今のところ警戒姿勢を崩していません。シン外務担当閣外相は、ジュネーブ条約に従って操縦士を引き渡したからといって、パキスタン側の歩み寄りは十分ではないと指摘しました。

