韓国の国会は、朝鮮民主主義人民共和国を批判するビラや情報とエンターテインメントを拡散する媒体として好まれるUSBメモリー、あるいは紙幣の朝鮮民主主義人民共和国への散布を違法とする法案を、出席した議員187人の全会一致で可決しました。

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は朝鮮民主主義人民共和国との良好な関係を以前から支持しており、300議席の韓国国会は文氏の政権与党「共に民主党」が過半数を占めています。保守系野党「国民の力」の全議員は投票をボイコットしました。

同法によりますと、朝鮮民主主義人民共和国を批判するビラを散布して有罪判決を受けた場合、最大で懲役3年もしくは3000万ウォン(約285万円)の罰金を科されます。

ニューヨークに拠点を置く国際人権団体、ヒューマン・ライツ・ウオッチは韓国国会に対し、法案は表現の自由を侵害し、人道的な行いを「犯罪行為」にしてしまうとして否決を呼びかけていました。

ヒューマン・ライツ・ウオッチの、ジョン・シフトン(John Sifton)アジア・アドボカシー・ディレクターは、韓国政府は「朝鮮民主主義人民共和国の隣人に代わり、韓国国民に基本的人権を行使させるより、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮民主主義人民共和国労働党委員長を喜ばせることにより注力しているようだ」とする声明を発表しました。(AFP通信)