韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領(左)とウクライナのゼレンスキー大統領=The Korean Times |
韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は、初めてウクライナを訪問してゼレンスキー大統領と会談し、安全保障分野や人道援助などの包括的な支援を進めることで合意しました。欧米各国との連携を強めたいユン大統領としては、国際社会と協調していく姿勢を前面に打ち出した形です。
ゼレンスキー大統領は会談後に公開した動画で「戦争終結のスピードは各国からの支援に直接左右される」と述べ、国際社会に対してさらなる支援を呼びかけていく考えを強調しました。
ユン大統領は15日、初めてウクライナを電撃的に訪問し、キム・ゴニ(金建希)夫人とともに、ロシア軍による侵攻で多くの市民が犠牲になった首都キーウ近郊のブチャなどを訪れました。
このあとユン大統領は、ゼレンスキー大統領と2時間近くにわたって会談し、終了後の共同記者発表で、ウクライナに対し、安全保障分野や人道援助、それに復興などの包括的な支援を進めることで合意したことを明らかにしました。
また、ユン大統領は、韓国がウクライナに殺傷能力の高い兵器を供与していない中で、防弾チョッキやヘルメットなどの軍事物資については引き続き提供していく考えを強調しました。
これに対し、ゼレンスキー大統領は、エネルギーや交通インフラなど、経済協力を推進したい分野を具体的に挙げ、韓国との連携強化に期待を示しました。
朝鮮民主主義人民共和国による脅威や中国の台頭などを念頭に、安全保障面などで欧米各国との連携を強めたいユン大統領としては、今回のウクライナ訪問を通じて、国際社会と協調していく姿勢を前面に打ち出した形です。
会談後、ゼレンスキー大統領は新たな動画を公開し、今月に入り各国の首脳や企業の幹部などと相次いで会談を重ねていることを明らかにしました。そのうえで「戦争終結に向けたスピードは各国からのウクライナへの支援に直接左右される」と述べ、国際社会に対してさらなる支援を呼びかけていく考えを改めて強調しました。(NHK)

