ウォン外相と王毅外相(写真:AP)
豪州のアルバニージー政権は、対話を通じて冷え込んだ対中関係の改善を模索しますが、通商や人権問題での隔たりは大きいです。今回の訪問でどこまで関係修復につながるかは不透明です。

ウォン氏は21日に両国が国交樹立50年を迎えたことを受けて訪中しました。会談で両氏は対話の継続で合意。中国外務省によりますと、王氏は「ここ数年、中豪関係は困難と挫折に見舞われたが、相互に必要とする協力パートナーになるべきだ」と主張しました。

両国関係は、豪州のモリソン前政権が20年に新型コロナウイルスの発生起源について第三者による調査を求めたことを契機に冷え込み、中国は事実上の報復として豪州産品に高関税を発動しました。今年5月に就任したアルバニージー首相は最大の貿易相手国である中国との対話を重視する姿勢を示し、11月には習近平国家主席との首脳会談が実現しました。

一方で、ウォン氏は訪中前に「問題の多くは解決に時間がかかる」とも話しており、関係改善が一気に進むかは微妙です。豪州メディアによりますと、21日の会談では中国で拘束中の豪州人ジャーナリストらの解放や、中国による高関税が話題となりました。王氏がどう応じたかは明らかになっていません。
中国は日米豪印の協力枠組み「クアッド」や米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」を切り崩す狙いから、豪州との関係改善には前向きです。習氏は21日、豪州に国交樹立50年の祝電を送り、「中豪関係の発展はアジアの安定や繁栄にもつながる」と強調しました。(www.iza.ne.jp)