アッバス議長( 写真:AFP/TTXVN)

中東のパレスチナで5月予定されていた自治評議会の選挙について、暫定自治政府のアッバス議長は延期すると発表しました。新たな日程は発表されておらず、今後、選挙が実現するかは極めて不透明な状況で、落胆が広がっています。

パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長は、30日、5月22日に予定されていた、議会にあたる自治評議会の選挙について、延期すると発表しました。

アッバス議長は会見で「エルサレムでの選挙実施が保証されるまで延期する」と述べ、領土問題を抱える東エルサレムでの選挙実施について、イスラエル側からの合意が得られなかったことが理由だとしました。

一方、今回の選挙をめぐっては、アッバス議長の出身母体である主流派の政治勢力ファタハで、議長の指導力などへの不満から有力幹部が離反するといった混乱も起き、アッバス議長にとって不利な情勢となっていたことから選挙が延期されるのではないかという観測も出ていました。

自治評議会選挙は、実現すれば2006年以来15年ぶりで、経済状況の改善や政治勢力どうしの対立の解消につながるか、さらに、和平交渉を動かすきっかけになるかどうかが焦点となっていました。

しかし、延期後の新たな日程は発表されておらず、今後、選挙が実現するかは極めて不透明な状況で、住民の間では落胆や反発の声が広がっています。

(NHK)