パレスチナ暫定自治区では経済封鎖に苦しむイスラム原理主義組織ハマスが暫定自治政府側との10年ぶりの和解に向けて今月1日、実効支配するガザ地区の境界の管理を返還したのに続いて来月1日までに行政権限を返還するかが焦点となっています。

ハマスのハヤ幹部は27日、ガザ地区で記者会見し、暫定自治政府を率いる政治勢力ファタハとの和解協議で、ハマスが武装解除を要求されていることに言及し、「敵であるイスラエルに抵抗するためには武器は必要であり、武装解除の話し合いは一切応じられない」と述べ、協議が難航していることを初めて明らかにしました。

ハマスの武装解除の問題は、早期に解決策を見いだすのは難しい状況で、関係者の間では来月1日を期限とする、ハマスの行政権限の返還は遅れるのではないかという見方が広がっています。

パレスチナの和解がここにきて進まなくなっている背景には、パレスチナの両派がそれぞれ後ろ盾とする中東の大国、イランとサウジアラビアの対立が最近深まっていることも影響していると見られています。