グテーレス事務総長

パリ協定は2015年に採択された地球温暖化対策の国際的な枠組みで、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べ1.5度に抑える努力をすることなどを目標に掲げています。

12日、採択から5年を迎えたことに合わせて国連とフランス、イギリスが首脳級の会合をオンラインで開催しました。

この中で国連のグテーレス事務総長は「パリ協定から5年たっても私たちは正しい方向に進んでいない。このままでは今世紀中に3度以上という壊滅的な気温の上昇につながる」と懸念を示しました。

そのうえで、各国の首脳に「気候の非常事態」を宣言し、温室効果ガスの削減に向けて対策を一層進めるよう求めました。

今回の会合ではEU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長が、EU27か国は2030年までに温室効果ガスの排出量を1990年に比べ少なくとも55%削減することで合意したと表明するなどしました。

国連は、各国政府に対し来年11月にイギリスで開かれる温暖化対策を話し合う会議、COP26までにより野心的な削減目標を提出するよう呼びかけていて、今後の焦点となります。

(NHK)