「ハットサム」というのはベトナム北部独特の節回しの民謡で、元々は、目の不自由な人がこの民謡を街中で歌い、生計を立てるため、市場や街頭などの路上でパフォーマンスをして金銭を恵んでもらい暮らしていました。人生の不運や悲しみ、苦しみを歌ったり、また英雄を讃えたりする内容の歌などがあります。

「ハットサム」創始者の命日を偲ぶ儀式は毎年の旧暦2月22日と8月22日に行われます。旧暦2月22日にあたる新暦3月12日、北部港湾都市ハイフォン市では、ハイフオン市の「ハットサム」クラブが「ハットサム」創始者の命日を記念する式典を開きました。儀式では、全国各地の「ハットサム」の歌い手が創始者と先人を偲ぶ焼香を行った後、メンバー同士の交流や、知見の共有が行われました。

北部タイビン省クインフ県「ハットサム」クラブ代表のグエン・ドウック・ザンさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「『ハットサム』創始者の命日が盛大に行われたことはとても貴重です。全国各地のクラブがここに集まって、様々な知見を共有しました。私たちのクラブはおよそ10年前に設立されました。それ以降、ほかの地方のクラブと交流したり、小学校の授業に取り入れたりして、常にハットサムの普及に努めています」