しかし、会合ではイランとイギリスが相手国のタンカーを拿捕(だほ)した問題をめぐって互いに批判を繰り広げるなど、事態の打開に向けて厳しい局面が続いています。
核合意は、去年、離脱を表明したアメリカによる経済制裁によって、原油の輸出など約束された経済的な利益が得られていないとして、イランが今月、ウラン濃縮度の引き上げに踏み切り、存続が危ぶまれています。
こうした中、オーストリアのウィーンで28日、イランとイギリス、フランス、ドイツなどが核合意の存続に向けて次官級の協議を行いました。
会合のあと、イランのアラグチ外務次官は「建設的な話し合いだったが、すべてが解決したわけではない」と述べたうえで、近く行うとする閣僚級会合に向けて、調整を続ける考えを示しました。
一方、ジブラルタル海峡とホルムズ海峡で、イランとイギリスが双方のタンカーを拿捕した問題については「イランのタンカーの拿捕は原油を輸出できなくするもので核合意違反だ」と述べ、会合でも批判の応酬になったことを明らかにしました。
ヨーロッパ各国は、核合意の存続に向けてイランを説得したい考えですが、イランは9月上旬にはウランの濃縮をさらに進めることも含めて、核合意の義務の停止に踏み切るとしていて、厳しい局面が続いています。
