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ベネズエラでは、独裁を続けロシアなどの支援を受けるマドゥーロ大統領と、暫定大統領への就任を宣言しアメリカの支援を受けるグアイド国会議長が対立し、国際社会を巻き込んで混乱が広がっています。
グアイド氏は30日朝、首都カラカスの大統領府に近い空軍基地からツイッターを通じ、「ベネズエラの大統領としてすべての軍人に決起するよう呼びかける」と演説しました。
グアイド氏の背後には複数の軍人や、自宅軟禁中だった有力な野党指導者も並んでいて、カラカス市内では市民が街に出て、マドゥーロ大統領の退陣を求め投石する姿などが見られました。
しかし、軍が政権側から離反する動きは見られず、軍の幹部も相次いで政権側への支持を打ち出していて、マドゥーロ大統領は30日夜、「われわれは勝利する」とテレビ演説しました。
また、地元メディアなどによりますと、決起を主導したとみられる軍の関係者25人が現地のブラジル大使館に保護を求めているほか、野党指導者もスペイン大使館に保護を求めているということです。
このため、依然として、マドゥーロ大統領側が国内を掌握しているとみられますが、グアイド氏は引き続き決起を呼びかけていて、緊迫した情勢が続いています。
南米ベネズエラでの混乱を受けて日本外務省は30日夜、現地に対策本部を、また東京に連絡室を設置し、情報収集にあたっています。
さらに、現地に滞在している人や渡航を予定している人に、デモが行われている場所に近づかないようメールなどで注意を呼びかけています。
現時点で日本人の被害の情報は無いということです。
マドゥーロ政権を支持するロシア外務省は、30日、ベネズエラ情勢に関するコメントを発表し、「急進的な反体制派が、再び、武力を用いた対立に向かっている。暴力を否定し、無秩序や流血の事態を回避しなくてはならない」として双方に自制を呼びかけました。
そのうえで「ベネズエラの憲法にのっとって行動すべきで、外部からの破壊的な干渉があってはならない。国内の意見の不一致を乗り越え政治的な決定を下すのはベネズエラの人々だ」として、アメリカやコロンビアなどの周辺国に対して介入しないようけん制しました。
ロシアは先月、およそ100人の兵士をベネズエラに派遣し、その一部は、国境地帯の偵察などベネズエラ軍の任務を支援しているとみられています。
グアイド国会議長を支援するアメリカのポンペイオ国務長官は30日、CNNテレビに出演し、「マドゥーロ大統領が30日朝、滑走路に飛行機を待機させ、キューバに向かおうとしていたが、ロシアがとどまるように伝えた」と述べました。
この情報の根拠を聞かれたポンペイオ長官は「アメリカは現地の人たちや軍、反政府側のリーダーと話した」と述べたものの、詳しい説明を避けました。

