
(写真:AFP/bbc.com)
(毎日新聞)欧州連合(EU)は24日、ベルギー同時テロを受けた緊急の内相・法相会議を開きます。地下鉄テロの現場に近いEU本部に集まることで、テロとの戦いを進める強い決意を示し、ベルギーへの連帯を表明します。また、ケリー米国務長官は25日、ブリュッセルを訪問し、EUやベルギー政府当局者と会談、テロ対策で欧米の緊密な協力を確認します。
EUは、欧州全体でテロ対策を強化しているにもかかわらず、「欧州の首都」であるブリュッセルで30人を超える犠牲を出したことを重視します。テロに関する加盟国間の情報交換強化や、テロ資金対策などテロ根絶への取り組みを確認します。また、難民の大量流入で、一時的に機能不全に陥ったEUと外部との国境管理の回復も目指します。
22日の同時テロではEU本部から数百メートルしか離れていない地下鉄駅で20人前後の犠牲者を出しました。EUに揺さぶりをかける狙いもあったとみられますが、内相・法相がEU本部に結集することでテロにひるまない姿勢を明確にします。
また、訪露中のケリー米国務長官も25日にブリュッセルへ向かい、EUやベルギー政府要人と会談します。「暴力的な過激主義に対抗」するための協力を再確認します。カーター米国防長官は23日、欧州は過激派組織「イスラム国」(IS)との戦いを「加速する必要がある」と述べており、米主導の対IS有志連合へのさらなる貢献を欧州側に求める狙いもありそうです。
一方、トルコ大統領府高官は23日、ブリュッセル空港で自爆したブラヒム・バクラウィ容疑者(29)が昨年6月、シリアに近いトルコの国境付近でトルコ治安当局に拘束され、本人の希望でオランダに強制送還されたと明らかにしました。AP通信が伝えました。これに先だってエルドアン大統領は23日の記者会見で「バクラウィ容疑者が外国人戦闘員だとオランダやベルギーに警告した」と述べていました。
大統領府高官はAP通信に、オランダ政府は当初、バクラウィ容疑者を拘束していましたが、ベルギー当局が「テロとの関係性を証明できない」としたため釈放したと述べました。
ベルギーのヒーンス司法相は、バクラウィ容疑者兄弟には一般犯罪の経歴はあってもテロとの関わりはなかったと釈明しました。
