ハン副報道官(Nguyễn Hồng撮影)

韓国のソウル中央地方裁判所が2月上旬、ベトナム戦争時に韓国軍によって家族を虐殺されたベトナム人女性グエン・ティ・タインさんに対する賠償金の支払いを韓国政府に命じる判決を下した件で、韓国国防部が控訴したことに関し、9日午後の外務省の定例記者会見で、ファム・トゥ・ハン副報道官は、「ベトナム外務省はこの情報を受けた」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「韓国国防部が控訴したことについて遺憾に思います。これは客観的な事実を反映するものではありません。ベトナムは「過去を棚上げして未来を志向する」という立場を堅持していますが、これは歴史の事実を否定することではありません。両国間の包括的な戦略的パートナーシップの角度から見て、ベトナムは韓国側に対し、歴史問題を正しく認識し、ベトナム戦争の被害を克服するために具体的な措置をとり、両国間の友好・協力関係の深化に寄与していくよう求めます」

一審の判決では、1968年に韓国軍海兵隊第2旅団がベトナム南中部沿岸地方クアンナム省ディエンアン村フォンニャット・フォンニ集落で住民74人を殺害した際、タインさんを銃撃して家族を殺害したと認定しました。タインさんは個人として2020年に訴訟を起こし、韓国政府を提訴しました。ソウル中央地裁は一審でタインさんに対し3000万ウォン(約310万円)の支払いを韓国政府に命じる判決を言い渡しました。韓国の裁判所がベトナムでの虐殺事件の被害者に対し、韓国政府の賠償責任を認めたのはこれが初めてです。

これとは別に、記者会見で、ロシア外務省がベトナムを含む6か国の入国ビザに関する手続きを簡素化する合意書を作成中であることに関し、ハン副報道官は、「ベトナムはこれを歓迎する。これは両国関係の強化に貢献するからである」と強調しました。