チン首相はイギリス側に対し、ベトナム製品のイギリスへの出荷にさらなる有利な条件を作り出すとともに、イギリス企業に財政・銀行、石油ガス、再生エネルギの開発、デジタル・エコノミー、加工・製造といったベトナムの得意分野への投資の拡大を働きかけるよう提案しました。また、両首相は互いの電子健康証明書(ワクチンパスポート)を早期に認証し、両国間の交易と観光の再開に条件を作り出すことで合意しました。この機に、チン首相はイギリスに対し、新型コロナワクチンや治療薬へのアクセス、医薬品産業の発展、新型コロナワクチンの生産技術移転を支援していくよう要請しました。

一方、イギリスのジョンソン首相はUNICEF=国連児童基金などを通じてベトナムに50万ポンド相当の医療設備を提供すると明らかにするとともに、インド・太平洋地域との協力強化に向けての外交政策の調整を進めている背景の中で、ベトナムを地域における重要なパートナーと見なしていると強調しました。また、新型コロナによるマイナス影響を受けたにも関わらず、UKVFTA=イギリス・ベトナム自由貿易協定のお陰で、年初からの7カ月、両国の商取引額はおよそ38億ドルに達し、昨年同期と比べ、26.92%増となったとしています。

さらに、両首相は共に関心を持つ地域と国際問題について話し合った際、ベトナム東部海域(南シナ海)での海上・上空の自由航行や平和、安全保障の確保の重要性を強調し、1982年国連海洋法条約は海上のあらゆる活動を規定する法的枠組みであるとの見解を示しました。