先ごろ、ASEAN駐在中国のス・ブ・ダン大使はインドネシアの英字紙「ジャカルタ・ポスト」に「南シナ海の平和と安定の維持」と題する記事を寄稿しました。その中で、ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海に対する中国の領有権を主張し、最近の一方的な行動に詭弁を弄するために、事実を歪曲する説明をしています。これを受け、インドネシア駐在ベトナム大使館のホアン・アイン・トゥアン大使は、「ジャカルタ・ポスト」に「懸念すべきの新たな動き」と題する記事を寄稿し、こうした説明を否定しました。


インドネシア駐在ベトナムのホアン・アイン・トゥアン大使


記事の中で、トゥアン大使は、中国が、この海上にあるベトナムのチュオンサ諸島に違法に造成した滑走路へ試験飛行を行うと共に、1月1日から8日までベトナムが管理しているホーチミン飛行情報区で、ベトナムに通知しないまま46回もの飛行を行ったと明らかにしました。この行動は中国の膨張政策を示すものであり、ベトナムの主権を深刻に侵犯しただけでなく、民間航空に関する国際条約に背くものであると強調しました。

ベトナム東部海域にあるホアンサとチュオンサの両群島に対する主権について、トゥアン大使は、この両群島に対するベトナムの主権を立証する法的・歴史的証拠を出し、事実を歪曲したASEAN駐在中国のス・ブ・ダン大使の主張を否定しました。

そして、トゥアン大使は、人工島の建設工事など現状変更を目指す一方的な行動を直ちに中止することや、DOC=海上行動宣言を遵守し、COC=海上行動規範の早期作成を進めること、国際法に基づいて紛争解決を公約することなどは、中国も訴えているこの海域の平和と安定の維持につながると強調しました。