オーストラリアのサム・モスティン総督の招きに応じ、トー・ラム書記長・国家主席は8月9日から12日まで、同国を国賓として訪問しました。
キャンベラで行われたトー・ラム書記長・国家主席とオーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相による会談の後、双方は共同声明を発表し、ベトナムとオーストラリアの「包括的戦略パートナーシップ」の堅固な基盤を改めて確認しました。
声明では、国防・安全保障協力の継続的な強化へのコミットメントを再確認したほか、犯罪対策における協力強化で一致しました。
両国の指導者は、貿易・投資協力の強化や、2026年内にオーストラリア産カンガルー肉およびシカ肉のベトナム市場への早期再参入許可を含む市場開放の推進で合意しました。また、教育・訓練と並び、青年交流、文化、スポーツ、観光のさらなる促進や、両国間の往来、観光、経営協力の円滑化を継続することで一致しました。
国際法に見合った人権の促進と保護へのコミットメントを再確認し、国連人権理事会および同理事会の枠組みの活動を強化し、貢献していく姿勢を示しました。
双方は、エネルギー移行、環境保護、気候変動対策、排出削減における協力を加速させることを確認しました。あわせて、水資源の総合管理に関する協力を強化するとともに、海洋環境に関する共通の課題解決、海洋資源の持続可能な管理、海洋分野における意識向上、海洋生物多様性の保全と持続可能な利用を推進していくことで一致しました。科学技術、イノベーション、デジタル変革、デジタル包摂における協力を深めていくとしています。
さらに、平和で安定し、繁栄した包摂的なインド太平洋地域へのコミットメントを再確認し、東南アジア諸国連合(ASEAN)の中心的な役割や、ASEANおよびASEAN主導の地域枠組みの重要性を強調しました。また、ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海における平和、安全、安定、航行および飛行の自由を維持することや、国際法に則って海洋紛争の平和的解決の重要性を改めて確認しました。
オーストラリア側は、ASEANの中心性、結束、統一性、ならびに地域における対話、協力、信頼醸成の推進においてASEANが果たす主導的役割に対する強力な支持を改めて表明しました。
両国の指導者は、ASEANが主導するメカニズムを通じた協力を強化するため、「ASEAN・オーストラリア首脳共同声明:ASEAN主導の地域構造における紛争予防および危機管理」に盛り込まれたコミットメントを再確認しました。
