イランの核開発問題を巡って最終合意を目指すイランと欧米など関係6か国は、16日からオーストリアのウィーンで協議を開始しました。

交渉は難航が予想されていますが、アメリカ政府は今回、従来の次官級から格上げし、国務省のナンバー2で、これまでイラン側との秘密交渉も担っていたとされるバーンズ国務副長官を派遣し、16日にはイランのザリーフ外相、EU=欧州連合のアシュトン上級代表との3者で、2時間半にわたり会談を行いました。

一方、イランとアメリカとを巡ってはイランの隣国イラクで国際テロ組織アルカイダ系の勢力が台頭し、イラク情勢が急速に悪化している状況に関して、今後、両国が協力する可能性が注目されています。これについてアメリカ政府高官は16日、今回のウィーンの協議では、核開発問題と共に、イラク情勢についても何らかの意見交換をする可能性があると指摘しました。

このため、核開発問題を巡る協議は、混乱が拡大するイラク情勢の対応も見据えた交渉を行っているものとみられ、17日から始まるイランと6か国側との全体協議に向けて、関係国の間で駆け引きが続いています。