席上、中国の李克強首相は講演し、中国は外資の銀行や保険会社向けに市場アクセスを拡大し、金融セクターを中心に外国人投資家に対するサービス部門の開放を進めると表明しました。また、改訂版の外国人投資家向けネガティブリストを公表し、外資による中国上場企業買収に関する規則を発布するとしたほか、外国人投資家による中国債券取引をさらに後押しする政策に取り組むと付け加えました。
このほか、今月に入り可決された外資投資法に関連した規定の草案策定を進めているとし、年内に完了するとの見通しを示しました。
米国との通商摩擦が強まるなか、中国は昨年以降外国人投資家に対して金融市場を一段と開放する方針を示しています。ただ開放は不十分で、セクターごとなどでばらつきがあるとの指摘が外資からは出ています。
李首相は「われわれは銀行、証券、保険分野での外国人投資家に対する市場アクセス全面開放を急いでいる」と説明しました。外資の銀行と保険会社による中国でのプレゼンス拡大を容認する新ルールを近く発表するのではないかとの観測が強まりました。
中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会、CBIRC)の王兆星・副主席は23日、金融市場開放に向け、新たな対策を検討していると表明しました。市場アクセスの改善と金融安定という2つの目標の達成を目指しているとしました。
27日に発表された国内工業部門企業利益が大幅減少を記録したことを受けて、一部のアナリストは当局が緩和策を講じる可能性が一段と高まったと指摘しています。
中国国家統計局(NBS)が発表した1─2月の中国工業部門企業利益は前年同期比14.0%減の7080億1000万元(1055億ドル)でした。ロイターのデータでさかのぼれる2011年10月以降で最大の落ち込みとなりました。
李首相は、今年は国内経済がある程度変動する可能性は排除できないが、これまでの緩和策の効果は出ていると説明しました。(ロイター)
