民主的な選挙を求めて抗議活動を続けている学生らと、これに反対する人たちとの対立が深まっている。(写真:AFP/TTXVN)

(NHK)香港で、民主的な選挙を求めて抗議活動を続けている学生らと、これに反対する人たちとの対立が深まるなか、梁振英行政長官がテレビを通じて演説し、「政府と警察には、香港市民の生活を取り戻す責任がある」と述べ、抗議活動をやめるよう改めて呼びかけました。

香港で、民主的な選挙を求める学生らが続けている抗議活動を巡り、3日夜、九龍半島で、これに反対する人たちと学生らとの間で激しいもみ合いが起き、警察は、19人を逮捕し、このうち8人は、暴力団関係者とみられると発表しました。
これに対し、学生団体などは、3日夜は、無抵抗の学生たちが暴力を受けたにもかかわらず、警察は傍観するだけだったなどと反発を強めており、香港政府が直ちに暴力をやめさせなければ、行政長官が発表した政府側との対話には応じないとしています。
そのうえで、学生団体は、これまで香港島と九龍半島の複数の場所に分かれて活動していた学生や市民に対し、日本時間の4日夜9時に、政府庁舎がある香港島のアドミラルティに結集するよう呼びかけ、その結果、数万人が集まっています。
これに対し、学生らの抗議活動に反対する人たちのグループは、3日夜もみあいが起きた九龍半島のモンコックに集まるよう呼びかけ、4日夜も学生らとの間で言い争いが起きました。
こうしたなか、梁振英行政長官がテレビを通じて演説し、「政府と警察には、香港市民の仕事と生活を正常な状態に戻し、社会の秩序を回復させるため必要な行動をとる責任と決心がある」と述べ、道路を占拠するような抗議活動を直ちにやめるよう改めて呼びかけました。
香港政府に対する大規模な抗議活動が長期化するなか、人々の対立によって混乱が拡大するおそれが出ています。