
タイ政界の緊張情勢(写真:AP)
【バンコク時事】政情の混迷が続くタイのニワットタムロン首相代行は15日、バンコク郊外の空軍施設で、やり直し総選挙をめぐり選挙管理委員会と協議しました。しかし、総選挙に反対するステープ元副首相率いる反政府デモ隊が施設の敷地内に乱入、協議は途中で打ち切られました。
バンコクでは同日未明に起きたデモ隊襲撃事件で3人が死亡、22人が負傷しました。プラユット陸軍司令官は事件を非難するとともに、今後も同様の事件が続けば「陸軍が出動し、暴力阻止のため全力で行動を取る」と強く警告する声明を発表しました。
治安当局によると、首相代行と選管の協議会場周辺には反政府デモ隊約1500人が集結しました。「安全上の理由」で協議は開始から約15分で中止に追い込まれました。
総選挙をめぐっては、インラック前首相の失職前に政府と選管が7月20日投票で暫定的に合意しました。しかし、選管のソムチャイ委員は記者団に「7月20日の投票は不可能」と述べ、8月以降にずれ込むとの見通しを示しました。
