(写真:TASS)

イランは、ウランの濃縮度をこれまでの20%から60%に引き上げると発表し、14日には濃縮活動に向けた作業に着手したと国営通信が伝えていて、核兵器の製造に近づく核開発によって間接協議を行っているアメリカに揺さぶりをかけています。

これについて、IAEAのグロッシ事務局長は14日、NHKの単独インタビューに応じ、イラン側が濃縮度60%のウランの製造を行うとしている中部ナタンズの核施設に査察官を派遣し、情報収集を行っていると明らかにしました。

そのうえで「今は外交交渉の時だ。ウィーンで核合意の交渉が続けられていて、非常に重要な協議だ」と述べ、協議が進展し、イランが核合意を順守する状態に戻ることに期待を示しました。

そして「協議の結果は、イランとIAEAとの査察をめぐる合意にも大きな影響を及ぼす。核合意の当事者間で合意ができなければ、イラン側と再び話し合う必要があるだろう」と述べ、IAEAに対して一定の査察活動を認めている来月下旬までに合意ができなければ、査察態勢の確保に向けた交渉をイランとの間で再び行う必要があるという認識を示しました。

イランの核合意をめぐる協議は、オーストリアの首都ウィーンで再び、15日に開かれる予定です。