
(写真:ロイター)
イエメンからの報道によりますと、ハディ暫定大統領は21日夜、大統領宮殿を制圧したイスラム教シーア派系ザイド派民兵の要求に応じ、憲法草案の修正を受け入れる意向を表明しました。
ハディ氏を監視下に置いていたザイド派民兵は、掌握した政府施設からの撤退に同意しましたが、ハディ政権の弱体化が決定的になりそうです。首都サヌアの混乱はいったん沈静化に向かう見込みでしたが、ハディ氏は民兵の武力に屈し譲歩した形です。
ザイド派が発言力を強めるのは確実です。対立点の憲法草案を巡っては、国内を6地域に分ける連邦制の導入について、ザイド派が影響力が低下することを警戒しました。南北を2つに分けるよう求めています。
ザイド派民兵は19日からサヌアの国営メディアや大統領宮殿を襲撃し次々と掌握しました。この間の政府軍との衝突で35人以上が死亡しました。アラビア半島の6カ国でつくる湾岸協力会議は21日の緊急外相会議で「クーデターだ」と非難していました。
