イギリスは5月20日、湾岸協力理事会(GCC)加盟6か国、すなわちバーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、そしてアラブ首長国連邦と貿易協定を締結しました。これは、GCCが主要7か国加盟国と結ぶ初めての包括的な貿易協定となります。

イギリスのキア・スターマー首相は、この協定について、当初予想の2倍規模に達するものであり、イギリス企業と労働者にとって大きな成果だと評価しました。また、今後数年間で、賃金上昇や雇用機会の拡大という形で国民が恩恵を実感できるだろうと述べました。

試算によりますと、この協定は毎年37億ポンド、日本円でおよそ7400億円をイギリス経済に追加的にもたらす見通しです。さらに、長期的には19億ポンド、およそ3800億円規模の賃金増加効果が期待されており、企業と労働者双方に利益をもたらすとされています。

今回の協定により、GCC諸国へ輸出されるイギリス製品に対する最大5億8000万ポンド相当の関税障壁が撤廃されます。対象には、一部の食品、医療機器、高度製造業製品などが含まれます。

また、GCC向け輸出の半分以上を占めるイギリスの自動車産業やサービス産業も、大きな恩恵を受ける見込みです。