世界の成人人口の99%以上を代表する世界142カ国・地域の約14万9,000人の成人男女を対象に行われた2016年のギャラップ世界世論調査をもとにまとめられた本書は、女性と仕事に関する世界の人々の認識と姿勢を初めて示すものとなっています。

この報告書は様々な事実を明らかにしています。女性が有償の仕事に就くことについては、合計で女性の70%、男性の66%が望ましいことととらえ、いずれも女性が家に留まることを望ましいとする人々の割合の2倍以上となっています。日本でもこの割合は女性が76%、男性が79%に達しています。世界の女性の29%が、女性が有償の仕事に就くことを望み、41%が仕事と家族の世話の両方ができる状態を望み、家に留まることを望む女性は27%に過ぎません。注目すべきこととして、この70%には、とりわけ、現在労働力に加わっていない女性の大半が含まれています。また、重要なこととして、これはアラブ諸国・地域のような女性の労働力率が伝統的に低い地域を含むほとんど世界共通の結果です。

ガイ・ライダーILO事務局長は、この調査が明らかにしたこととして、「世界中ほとんどの男女が、女性は有償の仕事に就くことを好ましいと考えていること」を挙げ、職場における男女平等の達成にとっては、「女性が有償の雇用に留まり、そこで前進できること、そして男性によるケア労働の公平な分担を奨励するような、家族を支える政策」が決定的に重要であると説いています。ギャラップ社のジム・クリフトン会長兼最高執行責任者(CEO)は、「女性のためだけでなく、人類全てのために、世界は男女平等を推進し、働く女性に力を与える必要がある」と訴えています。

ILOは2019年の創立100周年に向けて展開している特別事業の一つである「働く女性100周年記念イニシアチブ 」を通じて、変化する仕事の世界の中で長く続く完全な男女平等を達成することを目指していますが、この報告書はそのための今後のILOの活動を形成する助けになることが期待されます。