アメリカ軍がイスラム過激派組織への空爆を続け緊迫した状態が続くイラクで、マリキ首相に代わる新しい首相候補にアバディ氏が指名されましたが、マリキ首相は強く反発していて、政治的な対立によってイラクの混乱に拍車がかかる懸念も出ています。


アバディ氏(写真:http://giaoduc.net.vn)

イラクでは、イスラム教スンニ派の過激派組織と政府軍との戦闘が2か月以上も続いていて、マリキ首相によるシーア派の優遇策へのスンニ派の不満が過激派の勢力拡大を招いたとして退陣を求める声が強まっていました。

こうしたなか、マスーム大統領は、11日、マリキ首相に代わる新しい首相候補に国民議会の副議長を務めるシーア派の政治家、ハイダル・アバディ氏を指名し、30日以内に内閣を発足させるよう要請しました。

これに対し、11日夜、テレビを通じて演説したマリキ首相は「危険な憲法違反だ。われわれはこの過ちを正す」と述べて退陣を明確に拒否しました。