イラン北部にある核施設(AFP/TTXVN撮影) |
イランの核開発を監視しているIAEA=国際原子力機関は、10日、NHKの取材に対し、イランが今月8日、中部イスファハンの核施設で金属ウランの製造を開始したことを確認したと明らかにしました。
金属ウランの製造について、イラン側は首都テヘランにある実験炉の核燃料に使用するための平和目的だと主張し、先月、IAEAに対して、製造に向けた研究開発を行う意向を伝えていました。
しかし、高濃縮ウランを加工して金属ウランを製造した場合、核兵器の材料に使われるおそれがあるため、核合意では製造が禁止されています。
イランは、先月30日にも、中部ナタンズの地下の核施設で新たに設置した高性能の遠心分離機を使ってウランの濃縮活動を開始しているほか、IAEAによる核施設の抜き打ち査察の受け入れを今月下旬以降、停止することも警告していて、強硬な措置を加速させています。
イランとしては経済制裁の解除を求めて、アメリカのバイデン政権に揺さぶりをかける狙いですが、IAEAや国際社会の間で懸念が強まっています。(NHK)

