(NHK)イランは、経済制裁が解除されたあとも外国の銀行との取引が正常化していないなどとして、制裁を主導してきたアメリカにさらなる対応を求めました。イランのザリーフ外相は15日、訪問先のノルウェーで、アメリカのケリー国務長官と1時間余りにわたって会談しました。



イランでは、欧米などとの合意に基づいて、ことし1月に核開発に関連する経済制裁が解除されましたが、外国との銀行取引の正常化や凍結された資産の返還が思うように進んでいません。

銀行などにとっては、アメリカがイランに科しているほかの無数の制裁に、図らずも違反してしまうという懸念が強く、イランのメディアによりますと、ザリーフ外相は、懸念を払拭(ふっしょく)するためには、アメリカ側の踏み込んだ対応が必要だとの認識を示したということです。

会談のあと、ケリー長官は「誠意を見せることは重要だ」などと述べ、どのような取引が許されるのかについて、より明確にしていく意向を示しました。

イランは、最高指導者のハメネイ師が「相手が合意を破るのであれば、それを燃やしてやる」と述べるなど、欧米側への不満を強めていて、今回の会談が、イランが強く望んでいる銀行取引の正常化などにつながるのか注目されます。