核開発問題の最終的な解決を目指すイランと欧米など関係6か国の5回目の協議は、オーストリアのウィーンで、5日間にわたって行われました。
20日、協議後に記者会見したイランのザリーフ外相は、今回の協議から合意文書の起草に着手し、大枠などの部分では、一定の前進があったと話しました。
そのうえで、交渉期限としてきた1か月後の来月20日までに最終合意を実現するために、来月2日からウィーンで、およそ3週間にわたる異例ともいえる長さの交渉を行い、決着を目指す方針を明らかにしました。
交渉期限は、双方の話し合いで延長することも可能ですが、双方とも「今が最大のチャンス」としており、期限内の最終合意の実現に、強い意欲を示しています。
ただ、遠心分離機の数などウランの濃縮活動の規模や、経済制裁の解除の方法など、主要な項目で依然、大きな隔たりがあり、ザリーフ外相も「欧米側の過剰な要求に応じるわけにはいかない」とけん制しています。
イラク情勢の悪化など中東地域の混乱が拡大するなか、長年、対立の中心にあったイランの核開発問題の最終的な解決が実現するのか、来月、大詰めの交渉を迎えます。