イランのロウハニ大統領 (写真: AFP)

イラン核問題の最終解決に向けた同国と米欧など6カ国の4回目の包括交渉が14日からウィーンで始まり、最終合意文書の起草作業に入ります。昨年11 月、半年間の「第1段階の措置」(共同行動計画)で暫定合意し、計画の履行期限(7月20日)までの合意を目指す両者ですが、依然として重要課題で隔たりが 残っています。

イランのロウハニ大統領は11日、かつての南アフリカの人種隔離政策に例え、米欧などと同様に核開発の権利を認めるべきだと訴え、核開発の大幅な抑制を求める欧米側をけん制しました。

一方、米国のライス大統領補佐官(国家安全保障担当)は12日、ワシントンで開かれたイスラエル独立記念日の式典で「米国は言葉だけでは納得せず、イランの検証可能な行動で初めて納得する。納得しなければ合意はない」と述べました。

核協議では、核兵器製造につながるウラン濃縮能力の制限を巡りイラン、米欧側に隔たりが残っています。イランにある濃縮に使用可能な遠心分離機は約2万基です。米国は数千基への縮小を要求している模様です。一方、イランのサレヒ原子力庁長官は今年4月、「原発の稼働に計 5万基必要」と発言し、現有台数以上の遠心分離機の必要性を主張しました。