イランが先週行った弾道ミサイルの発射実験は、昨年7月に米英ロなどの6大国と交わした歴史的核合意には一切、違反していない──イラン国営テレビに政府幹部は語りました。
「イランは軍事演習の一環で過去数日の間にミサイルのテスト発射を行いましたが、これは核合意に反するものではない」と、外務省スポークスマンのフセイン・ジャベリ・アンサリは言いました。

(写真提供:AFP/TTXVN)
核合意は、イランが核開発を放棄すれば、欧米も経済制裁を解除するというものです。しかし、弾頭ミサイル開発の禁止は合意の対象になっていません。もし発射したのが核搭載可能なミサイルだったとわかれば国連決議違反になりますが、イラン、とくに革命防衛隊はお構いなしです。
ファルス通信によりますと、イランの革命防衛隊は先週火曜、北部のアルボルジ山脈から1400キロ先のオマーン湾を目がけてミサイルを発射しました。
米国務省は翌日、ジョン・ケリー国務長官がイランのムハンマド・ジャバド・ザリーフ外相とこの件について話した、とだけ発表しました。
イランメディアの報道によりますと、ミサイルには「イスラエルを葬り去れ」とヘブライ語で書いてありました。革命防衛隊のアミル・アリ・ハジザデ准将は、ミサイルはイスラエルを攻撃するために開発されたものだと言いました。
「何があっても、イランがミサイル開発を辞めることはない」と、准将は言います。「革命防衛隊はイランのミサイル開発のいかなる制限にも同意していません。どんな侵入者に対しても自国を守る」と、言いました。
イランの強硬派はいつも、仇敵イスラエルの破壊を呼び掛けています。イスラエルとしては穏やかではありません。核合意にも最後まで反対でした。イランのイスラエルに対するいかなる軍事行動も先制攻撃で叩くと、公言しています。
イスラエルのネタニヤフ首相は即座に声明を出し、「国連安保理常任理事国の5カ国は直ちにイランを罰するべきだ」「常任理事国の力も問われている」
核合意で遠ざかったと思ったイランとイスラエル衝突のシナリオはまだ目の前にあります。その点では、一貫して合意い反対し続けたイスラエルのほうが正しかったのか。
