レバノンのナジーブ・ミカーティ首相(写真:Ahram) |
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが関係の深いイランに要請し実現しました。ただ、米国など国際社会は、「テロ組織」に指定されるヒズボラの存在感が一段と増す事態を警戒しています。イランの影響力拡大への懸念も強まりそうです。
イランを出航した原油タンカーは今月12日、シリア西部バニヤス港に到着しました。その後、トラックに積み替えて陸路レバノンへ16日に搬送されました。沿道ではヒズボラ支持者らがイラン国旗を掲げるなど盛大に迎えました。
ヒズボラ指導者ナスララ師は、人命に関わる病院や高齢者施設などに優先配布するとし、「利益目的ではなく、国民の苦しみを軽減したい」と述べました。今後もイランからタンカー数隻が到着予定だということです。
原油はヒズボラがイランとの強固なパイプを駆使して調達し、レバノン政府は「許可の申請はなかった」とする立場です。国家再建へ国際社会の財政支援を必要とし、「制裁破り」の批判をかわす狙いもあるとみられます。
(カイロ時事)

