戦後のガザ地区については、イスラム組織ハマスやイスラエルが行政を担うことは「ない」と語り、イスラエルに敵対しないパレスチナ人の行政組織による統治を目指す考えを示しました。

イスラエル軍はガザ地区北部の多くの地区を制圧しており、地上軍は中部や南部にも侵攻しています。ガラント氏は北部での戦闘について、地下トンネルの破壊や特殊作戦などを中心とした「新たな形」に切り替えると表明しました。一方、南部や中部では引き続きハマス指導者の殺害や人質解放を目指した大規模な軍事作戦を展開するとみられます。

戦後のガザ統治を巡っては、ガザ地区の復興を担う米欧やアラブ諸国による多国籍軍▽イスラエルに敵対しないパレスチナ人による行政組織▽国境管理を担うエジプト▽ガザ地区への物資搬入を監視するイスラエル――の四つの要素を含む「多極的なメカニズム」が必要だと指摘しました。ただ、アラブ諸国などがどこまで協力するのかは不透明です。

ガザ地区では4日も激しい戦闘が続きました。ロイター通信によりますと、南部ハンユニスや、中部ヌセイラット難民キャンプなどで砲撃や空爆があり、少なくとも20人が死亡しました。また、イスラエル軍は4日、ガザ地区北部でハマスと連携する過激派組織「イスラム聖戦」の幹部を空爆により殺害したと発表しました。この幹部は多くのテロ攻撃を計画する役割を担っていたとしています。

一方、ロイター通信は4日、イラクの首都バグダッドで親イラン民兵組織の車がアメリカ軍の無人機攻撃を受け、幹部ら少なくとも4人が死亡したと報じました。イラクとシリアではガザ地区での戦闘が始まって以降、駐留米軍が100回以上こうした民兵組織による攻撃を受けたといい、アメリカ軍が報復した形です。

また、イスラエル北部とレバノンの国境沿いでは、イスラエル軍とレバノン南部の親イラン組織ヒズボラによる交戦が続きました。アメリカのCNNテレビによりますと、ガラント氏は4日、北部の情勢について「外交的な解決が望ましいが、残された時間は短い。我々はヒズボラの脅威を容認できない」と語り、強硬に対応する考えを示しました。(毎日新聞)