2月22日、パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで、イスラエル軍の攻撃で破壊された住宅やモスクを眺めるパレスチナ人たち=THX/TTXVN

避難先や作戦地域などの詳細は公表されていませんが、ネタニヤフ政権が地上作戦を行うとするガザ最南端ラファを念頭に置いたものとみられます。

ラファには約150万人の避難民が密集しており、アメリカのバイデン政権は民間人保護の計画なしに攻撃すべきでないとの立場をとっています。国連のグテレス事務総長は26日、エジプトとの境界に位置するラファがガザへの物資搬入拠点であり、攻撃すれば住民の支援計画に「とどめを刺す」と述べ、自制を求めました。

イスラエルは攻撃の準備を進める一方で、ハマスとの休戦交渉も本格化しています。ロイター通信によりますと、26日には軍当局者らが協議のためカタールに向かったと報じられています。交渉は仲介役を通じて間接的に行われます。

調停するアメリカとカタール、エジプトは3月10日ごろに始まるイスラム教のラマダン(断食月)までの合意実現を目指しています。イスラエルは人質解放のための一時的休戦を求め、一方でハマスは恒久的な停戦合意を結ばなければ人質は解放しないとしており、両者の隔たりが埋まるかは見通せません。

イスラエル軍は26日、レバノン東部ベカー高原にある親イラン民兵組織「ヒズボラ」の防空施設を空爆したと発表しました。レバノンの治安筋は、この周辺への爆撃でヒズボラのメンバー2人が死亡したと述べました。

ロイター通信によりますと、イスラエル軍の攻撃は昨年10月のイスラエルとハマスの戦闘開始以来、「最も深くレバノンに入り込んだ攻撃」だと報じられました。ヒズボラは報復としてイスラエルが占領するゴラン高原の軍施設に向けて約60発のロケット弾を発射し、戦闘の激化が懸念されています。

イスラエル政府当局者は26日、軍のガザ攻撃がジェノサイド(集団殺害)条約違反となるのを防ぐために取った措置について、報告書をまとめてオランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)に提出したと述べました。ICJは南アフリカの提訴を受けて審理を開始し、1月下旬に報告書提出を含む「暫定措置」(仮処分)をイスラエルに命じています。(産経新聞)