イスラエルは2日、パレスチナ自治区ガザ地区への支援物資の搬入を阻止しました。これまでの6週間の停戦期間中は、食料やテント資材、医療物資などの搬入が可能となっていましたが、国連のグテレス事務総長は、人道支援の即時再開を求めました。
イスラエルの決定は、停戦の第1段階が終了し、停戦延長をめぐる協議が行き詰まっている中で下されたとみられます。
停戦仲介を担うエジプトとカタールは、イスラエルの対応を「停戦合意のあからさまな侵害」だと非難しました。
AFPの写真によりますと、イスラエルの措置により、ラファ検問所のエジプト側では支援物資を積んだトラックが長蛇の列を作っている様子が確認されています。
イスラエルは2日未明、アメリカのウィトコフ中東特使が提示した4月中旬までの停戦延長案を承認したと発表しました。一方、イスラム組織ハマスは停戦の延長を繰り返し拒否し、代わりに恒久停戦を目指す第2段階への移行を主張しています。
停戦の行方が不透明な中、イスラエルとパレスチナの情報筋によりますと、ハマスが支配するガザでイスラエル軍の空爆がありました。ガザの保健当局は、少なくとも4人が死亡したと発表しました。
ハマスはイスラエルの決定について「安っぽい脅迫であり、紛争犯罪であり、(停戦)合意に対する露骨な違反だ」と非難しました。
エジプト外務省は、イスラエルが飢餓を「パレスチナ人に対する武器」として利用していると指摘しました。サウジアラビアも、「脅迫と集団的懲罰の手段」だと糾弾しました。
欧州連合(EU)は、ハマスが停戦の第1段階の延長を拒否したと非難する一方で、イスラエルのその後の援助停止は「人道的影響をもたらす恐れがある」として、「第2段階に関する交渉を迅速に再開」するよう呼び掛けました。
これに対し、イスラエルのギデオン・サール外相は、ガザにおける飢餓のリスクについての記者団からの質問に対し、そうした情報は「うそ」だと一蹴しました。(AFP通信)
