コバニでの軍事作戦 (写真: AFP)

【毎日新聞】アメリカ中央軍のオースティン司令官は17日、アメリカ国防総省で記者会見し、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」に対するイラクやシリアでの空爆などの軍事作戦について、指揮命令系統や部隊移動、通信などのかく乱に一定の成果が出ているとの認識を示しました。一方で作戦は長期にわたるもので短期的な敗北もあり得ると指摘、「戦略的忍耐」の必要性を訴えました。

オースティン司令官は空爆の結果、イスラム国部隊の指揮層を分断化、イスラム国は作戦上の連携を行うことが困難になっており、攻撃を避けるため移動部隊の規模も小さくなって民間車両を利用するようになっていると指摘しました。

シリア北部のクルド人集住地域アインアルアラブ(クルド名コバニ)については、イスラム国が主要攻撃目標として大量の要員を投入していると指摘しました。「陥落する可能性は高い」と述べました。

一方、アメリカ軍の作戦全体の焦点は、現時点ではイスラム国が北西部を制圧したイラクの戦況を改善することだと説明しました。イラク軍も中部などで失地回復に向けた作戦を実施していると述べました。シリアでの空爆も、増派部隊を送り込めないようにするなど、イラク側の環境改善のためだということです。

イスラム国の攻勢が報じられているイラク西部アンバル県の状況については「戦闘は続いているがイスラム国の部隊は増えていない」と指摘しました。首都バグダッドの空港も「偵察を実施しているが現時点で脅威はない」と述べました。