イタリアでは、ことし3月の議会選挙で、いずれもEUに懐疑的な立場をとる新興政党「五つ星運動」と、右派政党の「同盟」が躍進し、2か月半以上にわたって両党を軸に連立協議が続いてきました。

両党はこれまでに、政策面で基本合意に達し、首相候補として法学者のジュゼッペ・コンテ氏(53)を選んでいましたが、23日、マッタレッラ大統領がコンテ氏を首相に指名したうえで組閣を指示したため、新政権が誕生することになりました。

コンテ氏は記者団に対し、「すべてのイタリア人の利益を守る」と述べ、新政権へ向けた決意を示しました。

両党の政策合意では、大規模な減税や最低所得保障制度の導入など、EUの財政規律にとらわれない政策を行うことや、イタリアがアフリカや中東からの移民や難民を受け入れる負担を不当に強いられているとして、EUに難民政策の見直しを求めていくことなどを盛り込んでいます。

コンテ氏は、近く組閣を行ったあと、議会の信任投票を経て首相に就任することになりますが、EUの設立当初からの主要国であるイタリアに、EUに批判的な政権が発足することで、イギリスの離脱で揺れるEUにとって、新たな火種となることも予想されます。