現地時間の11日午前、オーストラリア議事堂で、オーストラリアを国賓として訪問中のトー・ラム書記長・国家主席は、アンソニー・アルバニージー首相と会談を行いました。

席上、トー・ラム書記長・国家主席とアルバニージー首相は、ハイレベルと各レベルでの代表団による相互訪問を強化し、国防・安全保障関係を深化させるとともに、国防産業、サイバーセキュリティ、越境犯罪の防止対策、非伝統的安全保障上の課題への対応へと協力を拡大していくことで一致しました。

また、経済・貿易・投資協力において、両指導者は両国経済の補完性を効果的に活かし、双方の加盟する自由貿易協定を十分に活用すること、ならびに障壁を撤廃し企業活動を円滑化する必要性を強調しました。双方は、貿易額200億ドルの目標に向けて取り組むとともに、サプライチェーンの連携強化、高品質な投資推進、さらにはグリーン経済、デジタル経済、新エネルギー、未来産業の各分野での協力を推進することで合意しました。

さらに、両指導者は、科学技術、イノベーション、そしてDXデジタル変革を両国関係の新たな推進力とする傍ら、人工知能(AI)、半導体、量子技術、バイオテクノロジー、生医学、海洋研究、重要鉱物、グリーン水素などの戦略分野における協力を拡大することでも一致しました。また、共同研究プロジェクトを推進し、大学、研究機関、企業間の連携を強化することで、「ベトナム・オーストラリア技術連携空間」の構築と高度人材の育成を目指します。そして、気候変動への適応と持続可能なグリーン変革に関する協力を推進し、温室効果ガス排出量実質ゼロ目標の達成を目指すことでも合意しました。大学、研究機関、教育・職業訓練機関の連携をさらに進め、知識や経験を共有するプログラムの策定や、両国間での高度人材育成に向けた協力を推進していきます。

トー・ラム書記長・国家主席は、オーストラリア側に対し、ベトナム人留学生が同国で学び、働き、経験を積めるよう引き続き利便を図るとともに、オーストラリア在住ベトナム人コミュニティが大きく発展・団結し、双方の優れた文化価値を発揮しながら、両国の友好関係の効果的な架け橋となるよう奨励することを要請しました。

会談後、両指導者は科学技術、イノベーション、デジタル経済、教育・訓練などの分野における多数の協力文書の署名・交換式に立ち会いました。

続いて、会談後の記者会見において、トー・ラム書記長・国家主席は次のように述べました。
(テープ)
「両国は、人工知能、半導体、デジタル技術、サイバーセキュリティ、グリーン技術、および新興技術の各分野において、協力を一段と強力に推進することになります。特に戦略的鉱物、クリーンエネルギー、エネルギー移行、ハイテクといった重要分野において、地域およびグローバルのサプライチェーンへのより深い参画に向けた能力向上を支援していきます。私たちは、教育・訓練と草の根交流を、二国間関係の長期的基盤であり最も重要な柱の一つとして引き続き位置付けることで一致しました。両国は高度人材育成に関する協力を推進し、大学間の連携、科学研究、職業訓練、ならびにデジタル経済に対応するスキル開発を強化していきます」