ギリシャ政府の報道官は1日、国内に滞留する難民らを支援するため、EU欧州連合に対し4億8千万ユーロ(約590億円)の緊急資金拠出を要請したと明らかにしました。10万人分の収容場所の確保や食料の配布に充てます。EU側も要請に応じる見通しです。


ギリシャの難民キャンプ(写真:kienthuc.net.vn)

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によりますと、ギリシャ国内には少なくとも2万4千人の難民が立ち往生し、うち8500人がマケドニア国境に面したギリシャ北部イドメニ周辺にいます。トルコからギリシャへの難民の渡航は続いており、財政難のギリシャは単独での対処が困難となっていました。

ドイツなど北部欧州を目指して海を渡る難民・移民にとってギリシャは欧州の玄関口に位置します。オーストリアなど中・東欧やバルカン諸国は入国制限を強化しています。

2月29日、イドメニではマケドニアの入国制限に不満を募らせた難民たちが国境フェンスを破壊する事態が発生しました。マケドニアの治安当局は国境越しに催涙弾を発射するなどして鎮圧にあたりました。

EUは3月7日にブリュッセルでトルコと首脳会議を開き、ギリシャへのシリア難民らの流入抑制へ協力の加速を要請します。同会議に先立ちトゥスク大統領がギリシャやトルコなどを訪問すると発表しました。各国首脳と会談し協力態勢の構築を念押しします。(日経)