(日経)ギリシャのチプラス首相は8日夜、議会で演説し、EU=欧州連合から金融支援と引き換えに課せられた緊縮財政に代わる新たな合意を目指し、6月までの“つなぎ措置”を求める考えを示しました。2月末に現行合意の期限切れが迫っており、期間延長を拒否する方針も表明しました。双方が合意に至らなければ、3月以降にギリシャの資金繰りが行き詰まる恐れがあります。
首相は「新政府は合意の期間延長を求める権利がない。6月までのつなぎのプログラムを 要求している」と明らかにしました。つなぎ措置で当面の資金繰りの懸念を払拭したうえで、腰を据えて支援策の条件を再交渉したい考えです。一方、EUは現行合意を順守するよう繰り返し迫っており、双方の隔たりが大きいことが一段と鮮明になりました。11日のユーロ圏臨時財務相会合と12日のEU非公式首脳会議で支援策の延長の是非について協議するとみられます。
ギリシャとEUなどが合意した金融支援は2月末に終了しますが、ギリシャは国債償還などを控え、支援が継続されなければ債務不履行に陥る懸念もあります。ただ、支援期間の延長は不人気な緊縮財政の継続を意味し、緊縮財政の破棄を公約して総選挙に勝利したばかりの首相には受け入れがたくなります。現行合意の期限の2月末に向けて厳しい交渉が続きそうです。
