(日経)シリア人権監視団(英国)は26日、中東の過激派「イスラム国」との激しい戦闘が4カ月以上続いていたシリア北部の要衝アイ ンアルアラブ(クルド名コバニ)をクルド人部隊が「奪還した」と明らかにしました。昨年にシリアとイラクで台頭したイスラム国が、米軍などの空爆により劣勢に転じていることを示す象徴的な戦果となります。
米軍主導の有志連合による空爆支援を受けたクルド人の地上部隊がイスラム国の戦闘員を町からほぼ駆逐したもようです。クルド勢力の幹部はAP通信に「イスラム国の守備体制は崩れた」と強調しました。
アインアルアラブは米国、イスラム国の双方にとって戦果を宣伝する重要な戦場です。戦況は国境を挟んだトルコ側からテレビ中継され、注目を集めやすくなっています。
イスラム国は昨年9月、アインアルアラブに攻勢をかけ始めました。対抗のためイラクのクルド自治政府の治安部隊が10月末からトルコ経由で町に入り、現地のク ルド人組織に加勢しています。有志連合が集中的に空爆を加え奪還を支援しましたが、一進一退の攻防が続いていました。戦闘を逃れるため、多数のクルド人住民らが国境を越えて トルコに避難していました。
一方、AFP通信によりますと、イラク軍高官は26日、同国中部ディヤラ州をイスラム国から「解放した」と述べました。
