自治政府は9月、イラクからの独立の是非を問う住民投票をバルザニ氏の主導で強行しました。その後、自治区外で実効支配していた油田地帯キルクークなどを中央政府側に奪われ、バルザニ氏の辞任を求める声が野党を中心に高まっていました。

バルザニ氏は2005年に議長に選出しました。15年の任期満了後も、過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘を理由に議長を続けてきました。自治政府議会は24日、11月1日に実施予定だった議長選と議会選を8カ月後に延期すると決定しています。

一方、散発的に衝突を繰り返していたイラク軍と自治政府の治安部隊ペシュメルガの両当局者が28日、戦闘停止に向けて北部モスルで協議しました。中央政府のアバディ首相が27日、進攻を続ける軍に対し、ペシュメルガとの戦闘を一時停止するよう命じていました。