(写真:AFP)

核保有国に対して核兵器の先制不使用の確約を求め、核を脅しに使わないよう要請しました。

グテレス氏は、6日に広島市で開かれた平和記念式典への参加を「忘れられない感動的な経験」と振り返しました。原爆がもたらした災禍は「人類にとっての教訓」と述べ、核兵器の恐ろしさを後世へつなぐ必要性を強調しました。

ロシアのウクライナ侵攻などを背景に、核軍縮の歩みが後退している点には懸念を表明しました。世界には約1万3000発もの核弾頭が存在し「核兵器の現代化も進んでいる」と分析しました。核兵力に充てられる資金は「もっと気候変動や貧困対策に充てられるべきだ」と述べました。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから5カ月以上が経過し、戦闘はいまだやむ気配がない。両国間の対立は激しさを増しており「(早期の)停戦は難しい」とグテレス氏は述べました。「人々に多くの苦しみをもたらし、世界経済に悪影響を与える戦争が長引く恐れがある」とも指摘しました。

ペロシ米下院議長の台湾訪問を機に緊迫する台湾情勢に関しては「各国が良識に基づいて抑制的姿勢に努め、緊張緩和を実現することが非常に重要だ」と平和的解決を求めました。

7月に街頭演説中に銃撃を受けて死去した安倍晋三元首相にも言及しました。「(日本と)国連との関係強化をなし遂げた」としのびました。

グテレス氏は今後、モンゴルや韓国を訪問し、朝鮮民主主義人民共和国の核・ミサイル開発問題について議論する予定です。(nikkei.com)