米中首脳会談(写真:ロイター)

焦点となった「貿易戦争」の打開策について、米国が来年1月1日に予定した対中追加関税の引き上げを当面凍結する一方、中国は米産品の輸入拡大で対米貿易黒字の削減に努めることで合意しました。貿易戦争の「一時休戦」で折り合い、交渉決裂により世界経済に打撃を及ぼす深刻な事態は当面回避されました。

両首脳は、中国による知的財産権の保護強化や技術移転の強制、非関税障壁などの交渉開始で合意し、中国は米農産品や工業製品、エネルギーなどの輸入を増やす意向を示しました。

ただ、米国は交渉期限の90日以内に妥結しなければ、今回猶予した追加関税の25%への引き上げに踏み切ると警告しました。貿易から外交や軍事分野に対立が拡大し、「新冷戦」と呼ばれる事態になった根本的な溝も残り、抜本的な解決は先送りされました。
両首脳の会談は、米国が中国による知財権侵害を理由に制裁関税を仕掛けた7月以降初めてで、1年ぶりとなりました。米国からポンペオ国務長官、ムニューシン財務長官ら、中国から劉鶴副首相、王毅国務委員兼外相らが同席し、約2時間半行われました。
トランプ氏は「米中両国にとって無限の可能性がある素晴らしい生産的な会談だった」と成果を強調しました。習主席は会談で「協力が最善の選択だ。共に関心がある問題で意見交換し、次の段階の両国関係について計画を整えたい」と訴えました。(時事)