アメリカのトランプ政権は、シリアからの撤退を表明しているアメリカ軍の部隊について、平和維持にあたらせるとして、当面の間、200人規模の部隊を残留させる方針を明らかにしました。シリアからの撤退の決定をめぐっては時期尚早だという批判が相次いでいて、方針転換を迫られたという見方が広がっています。
アメリカのホワイトハウスは、シリアに展開するアメリカ軍の部隊について、21日、NHKの取材に対し、平和維持にあたらせるとして、200人規模の部隊を残留させる方針を明らかにしました。
シリアには、これまで2000人規模のアメリカ軍の部隊が展開してきましたが、トランプ大統領は、去年12月、過激派組織IS=イスラミックステートを打倒したと、突然、宣言し、撤退させる決定を明らかにしました。
この決定に対しては、ISに対する軍事作戦に協力してきたクルド人勢力の部隊を危険にさらすほか、イランがシリアで影響力を増すおそれがあるとして、時期尚早だという批判がアメリカ国内外で相次いでいて、トランプ政権が方針転換を迫られたという見方が広がっています。
一方で、トランプ大統領は、ISのすべての支配地域を制圧したと近く宣言する考えも明らかにしていて、トランプ政権のシリア政策はちぐはぐなものとなっています。
