一方、カナダのカーニー首相は21日夜、同規模の報復措置を講じると表明しました。両政府は合意に向けぎりぎりまで交渉を進めたが、貿易協議は決裂。両国の通商摩擦が激しさを増す結果となりました。

米通商代表部(USTR)は22日の声明で、「カナダによる新たな要求で、数日間で達した慎重なバランスが崩れた」と批判しました。カナダが合意の最終決定を拒否したと明かしました。

50%の追加関税の対象は、カナダから輸入する食料品や工業製品など、約200億ドル(約3兆1800億円)に上ります。差別的な貿易措置に対抗する関税法338条に基づき関税を課すのは初めてで、貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」に準拠する製品も対象に含まれました。

これに対し、カーニー氏は交渉決裂を受けて声明を出し、「労働者と企業を守るため、米国の関税と同規模の措置を取る」と強調しました。交渉に「重要な進展があった」としながら、「われわれの目標を達成するのに十分ではなかった」と説明しました。(時事)