アメリカは現在、ベトナムにとって最大の輸出市場であり、輸出総額のおよそ28%から30%を占めています。特に、この市場への輸出は目覚ましい伸びを見せています。1995年の4億5000万ドルから、2025年にはおよそ2100億ドルまで拡大し、年間平均成長率は17%に達しています。
シチズン・パスウェイ投資会社のホアン・ジエップ・チュック社長は、次のように評価しています。
【テープ】
「現在、世界的にサプライチェーンの再構築が進んでいる中で、ベトナムは非常に大きな優位性を持っています。ベトナムの製品やサービスにとって、世界市場、特にアメリカ市場に進出する大きな機会が生まれています」
ベトナムはアメリカへの輸出で優位性を持つ一方、さまざまな課題にも直面しています。課題は関税だけではありません。原産地規則がより厳格になっているほか、サプライチェーン全体におけるトレーサビリティー、つまり原材料や製品の追跡可能性が求められています。さらに、技術基準や製品の安全性、環境、労働などに関する基準も、より高く、包括的になっています。
元駐米・駐英ベトナム商務参事官のアン・テ・ズン氏は、次のように提言しています。
【テープ】
「ベトナム企業がアメリカに輸出する際には、原産地に最大限の注意を払う必要があります。そのためには、非常に透明性の高い書類を整えるほか、サプライチェーンの全体像を示すマップを作成することも重要です。何か問題が起きた場合には、それを使って、原産地に関する記録が透明であることを証明できます。そうすることで、取引相手からの信頼につながります」
アメリカは市場規模が大きく、品質に対する要求も高い市場です。そのため、ベトナム企業がアメリカ市場への輸出を実現できれば、世界市場へ事業を拡大するうえで、大きな信頼の証となります。
