(NHK)アメリカのケリー国務長官は、エジプトを訪問してシュクリ外相と会談を行い、過激派組織IS=イスラミックステートの脅威が広がる中東の安定化に向けて、エジプトのテロ対策への支援を強化していく方針を強調しました。
エジプトを訪問したアメリカのケリー国務長官は2日、首都カイロでシュクリ外相と会談したあと記者会見しました。
このなかでケリー長官は、エジプ トでISに忠誠を誓う武装組織などによるテロが相次いでいることを受けて、「われわれは治安上の協力関係を強化していくことで合意した」と述べました。そ して、武器の提供や兵士の訓練などの軍事援助を通して、エジプトのテロ対策への支援を強化していく方針を繰り返し強調しました。
アメリカは、エジプトへの軍事援助を、おととしの事実上のクーデター以降凍結しましたが、ことしに入って再開し、先月下旬にはF16戦闘機8機を引き渡しています。
今回ケリー長官は、エジプトのシシ政権がテロとの戦いという名目で、反対勢力への弾圧を強めていることを念頭に、人権上の問題への懸念も示しましたが、ISなどの脅威によって中東情勢が不安定になるなか、テロとの戦いを優先するアメリカの姿勢が鮮明になっています。
