ウッド大使は同システムについて、通常弾頭に加え核弾頭の搭載が可能で、500─1500キロ(310─620マイル)の射程距離があるため「欧州とアジアに対する直接的な脅威になる可能性がある」と指摘しました。「ロシアはINF廃棄条約の順守に向け、検証可能な形ですべてのSSC─8ミサイル、および発射台などの関連設備を廃棄する必要がある」としました。

これについてロシア外交官のアレクサンドル・デイネコ氏はロイターに対し、「条約の禁止条項に抵触していないミサイルを破棄するべきとの最終通告には従わない」と述べ、反論する姿勢を示しました。

ロシアはこれまで、米情報機関が指摘する「SSC─8/9M729巡航ミサイルシステム」の開発を否定してきましたが、NATO=北大西洋条約機構外交官によりますと、現在は同ミサイルシステムの存在を認めています。ただ射程距離は500キロ以下で、INF廃棄条約の対象にならないと主張しています。

トランプ大統領は1987年に締結されたINF廃棄条約の破棄手続きを2月初旬に開始する姿勢を表明しました。ただ破棄手続きを正式に完了させるまであと6カ月の猶予があります。

アメリカが主導するNATO同盟はロシアに対しINF撤廃条約の順守を求めることをまだ断念しておらず、29カ国のNATO大使は25日にブリュッセルでロシア政府代表との会合を開きます。