イランを合意遵守へと促すための交渉材料が、アメリカや西側同盟国がテロ組織と見なすイランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊(IRGC)」を強化してしまう可能性があるのです。
IRGCは長年にわたり、制裁の陰で勢力を拡大し、石油や建設から海運、通信、港湾に至るまで、広大なビジネス帝国を築き上げてきました。
イランの高官らは、同国と米国が対イラン制裁解除、石油輸出再開、および外国投資を認める内容で合意した場合、IRGCがこれらの経済的利益の大部分を獲得する有利な立場にあると指摘しました。
一方で、IRGCが果たす中心的な役割は合意に向けた多くの障害の一つとなる可能性もあります。IRGCがイランのビジネスに深く関与している以上、同部隊が「テロ組織」に指定されていることは、経済を制裁から解放させる動きを著しく複雑化させる恐れがあるからです。
イランの初代最高指導者ホメイニ師によって創設されたIRGCは、後継者のハメネイ師の下で勢力を拡大し、中東全域への影響力拡大や国内の反体制勢力の弾圧を主導する中で政治的権力を獲得しました。(ロイター)
